目次|読みたい項目へ移動
生成AIは答えを提出する道具ではなく、説明・問い返し・確認問題・推敲を通じて、自分の理解を確かめる補助者として使います。授業や試験のルールを最優先にしてください。

良いプロンプトは長い呪文ではありません。「何を学ぶか」「どこまで分かるか」「何を返してほしいか」「何をしてはいけないか」を具体的に伝える指示です。以下は、資格学習と大学の授業の両方で使える型です。
最初に守る4つのルール
- シラバス、担当教員、試験実施団体のルールを先に確認する
- 生成された文章をそのまま課題や答案として提出しない
- 重要な事実・制度・引用は、公式資料や原典で裏付ける
- 個人情報、成績、未公開資料、守秘義務のある情報を入力しない
文部科学省は、ブレインストーミング、論点整理、文章校正などを主体的な学びの補助例として挙げる一方、出力の丸写し、虚偽、個人情報、著作権への注意を示しています。大学ごと・授業ごとの扱いが異なるため、一般論より所属先の最新ルールを優先します。
文部科学省:大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて
プロンプトは5つの部品で作る
| 部品 | 伝える内容 |
|---|---|
| 目的 | 理解、復習、演習、計画、推敲のどれか |
| 対象 | 科目、章、資料、用語 |
| 現在地 | 初学者、既習範囲、苦手な点 |
| 出力形式 | 問い、表、箇条書き、採点基準 |
| 制約 | 資料内だけ、不明は不明とする、答えを先に出さない |
理解を深めるプロンプト
1.説明の前に前提知識を診断する
私は[分野・科目]の初学者です。 [概念]を理解する前に必要な前提知識を3問で確認してください。 一度に1問だけ出し、私の回答後に短く解説して次へ進んでください。
2.具体例と反例で概念を区別する
[概念A]と[概念B]の違いを学びたいです。 定義→具体例→反例→見分ける質問、の順に説明してください。 根拠が確認できない固有名詞や判例は作らないでください。
3.自分の説明の穴を見つける
次は私が[論点]を説明した文章です。 正解文を作る前に、①正確な点 ②曖昧な点 ③不足する前提 ④確認すべき資料を示してください。 [ここに自分の説明を貼る]
復習と問題演習のプロンプト
4.資料の範囲だけで確認問題を作る
次の学習メモだけを使い、理解確認問題を5問作ってください。 暗記2問、理由説明2問、事例適用1問に分け、答えは私が回答するまで表示しないでください。 資料にない内容は補わないでください。 [学習メモ]
5.誤答を原因別に分析する
問題、私の解答、正答と公式解説を示します。 誤答原因を①知識不足 ②読み違い ③手順ミス ④時間配分に分類し、次回の確認行動を1つ提案してください。 公式解説と矛盾する推測はしないでください。
6.口頭試問で思い出す練習をする
[範囲]について口頭試問の相手になってください。 一度に1問、ヒントは求めたときだけ、回答後は正誤ではなく理由まで確認してください。 最後に、説明できなかった論点だけ一覧にしてください。
計画と文章推敲に使うとき
計画では、AIに日程を決めさせるのではなく、教材量・使える曜日・期限を渡して仮案を作り、自分の実績で修正します。文章では、本文の代筆より、論点の欠落、段落の役割、反対意見への応答を点検させる使い方が向いています。
次の週間計画案について、詰め込みすぎの曜日、復習不足、予備日の有無を点検してください。 新しい計画を勝手に確定せず、修正候補と理由を示してください。
次の文章を、主張・根拠・具体例・反対意見・結論に分けて点検してください。 内容を増やさず、根拠が不足する箇所を質問の形で示してください。
AIの回答を検証する3段階
- 主張を分解する:日付、数値、制度、判例、引用など、間違うと困る箇所を抜き出す
- 一次情報へ戻る:法令、試験実施団体、官公庁、原著論文、授業指定資料で確認する
- 自分の言葉で再構成する:確認できた内容だけを使い、出典と不確かな点を明示する
ChatGPTを使う場合、会話をモデル改善に使うかはデータコントロールで設定できます。ただし、設定の有無にかかわらず、入力してよい情報かを先に判断することが基本です。
生成AIを使わないほうがよい場面
- 担当教員や試験規則で利用が禁止されている課題
- 原典を自分で読み、独自の解釈を示すこと自体が評価対象の課題
- 未公開の答案、相談記録、個人情報、業務上の機密を扱う場面
- 法改正、試験日程、料金など、公式の最新情報だけで判断すべき場面